小指の骨折
80代女性(泉大津)
「 症状 」
右肩、右の肩甲骨、右腕の付け根の痛み
「 治療 」
こちらの患者さんは右肩が凝って痛いとおっしゃって来られました。身体を診ると右肩、肩甲骨、腕の付け根に痛みがあり、カチカチでした。
4年前に転倒した際、右の小指を骨折。整形外科の医師に骨はくっついたので後はリハビリを頑張ってと言われ、2ヶ月間リハビリをされました。
リハビリでは、理学療法士の先生と一緒に動かすとその場では痛いながらも曲がりましたが、自分1人では小指は全く曲がらず、改善されないままリハビリを終了しました。
小指が曲がらないくらいは特に支障はないと思われるかもしれませんが
実は大変なことで、まず手に力が入らなくなります。
荷物を持つ、包丁を持って切る、ペンを持つ、雑巾をしぼるなどの普通の家事仕事をするのに今まで以上の力が必要になります。
手に力が入らないのに力を入れるためには
腕、肩、首、背中の筋肉を使って補うことになり
骨折後4年間、毎日の日常生活で右肩、首、腕背中の筋肉を無理に使ってきたことになります。
身体の痛みの原因を説明して、固まってる筋肉をほぐしていきました。
“こんなにカチカチになるまで我慢してきて、相当しんどかったでしょう?”とお聞きすると
“80過ぎたから歳でしんどいと思ってました”とおっしゃってました。
身体の不調は、歳のせいではなく原因があることも多いので
我慢せず専門家に診てもらうことをおすすめします。
こちらの患者さん、治療後は身体が軽くなったと喜んて頂けました。
小指の負担は今後もあるので、日常生活を楽に痛みなく過ごせるように時々治療に来られた方がいいですとお伝えしました。