突発性難聴が鍼灸で改善
20代男性
「 症状 」
耳鼻科で突発性難聴と診断され、投薬と点滴で治療したが2週間以上過ぎても全く良くならず、左耳がほとんど聞こえない。
「 治療 」
東洋医学では目、耳など局所の疾患でもまず身体全体を診て全身の治療をします。
本人は自分の身体は健康で耳以外は全く悪くないとおっしゃってました。
確かに外見は若く元気そうに見えましたが
脈は沈んで弱く、身体の中は弱っていて気血の巡りが滞りとても悪い状態でした。
経絡治療でまず身体の中を元気にして、耳に関係する経穴に鍼とお灸をしました。
はじめの2回は治療後も左耳は聞こえず、全く変化がないと言われました。
ただ脈が良くなってきたので、身体は元気になってきてるのがわかりました。
こちらの患者さんは医師から聴力が戻らないこともあると言われたそうです。
突発性難聴は発症後は、完治する人、聴力が低下する人、重い難聴が残る人が、それぞれ3分の1ずつと言われています。
なので初診の時に難聴は鍼灸でも難しい治療になるので回復が望めない場合もあるということはお伝えしてました。
週2回治療して2週間後耳鼻科で検査をした所、聴力がわずかに上がってると言われました。
本人はまだ自覚はなかったようです。
その後2週間後の耳鼻科の検査で聴力が回復してると言われ、その頃は本人も聞こえてきてますとおっしゃってました。
その後も真面目に通院されて、低音は聴力が戻り、日常生活は困らなくなったとおっしゃってました。
なかなか難しい治療でしたが、鍼灸治療が突発性難聴の回復の力になれて何よりでした。