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子どもの治療は全力で挑む

先日、自閉スペクトラム症幼児の教育に取り組んでおられる先生の

ドキュメンタリー番組を見ました。

その方は臨床心理士の奥田先生で

応用行動分析学から

自閉症児の悪い行動や不適切な行動を改めさせて

他人から嫌われずに受け入れられる子になるための学習を指導されてます。

番組の中で

2歳の男の子は、気にいらない事があると癇癪を起こして

物をなげる、親をたたく。

全くこちらの言うことは聞かず、凶暴でひどい状態でした。

ご両親はどうしていいのかわからない様子で、困りはててました。

そのお子さんが奥田先生の指導によって、 

別人のように変わっていくんですね。

この子、もともと自閉症児ではなかったんちゃうかと思うくらい、お利口さんな子どもになっていくんです。

先生はまず

お父さんとお母さんがしんどいのを乗り越えないとだめ

とおっしゃってました。

子どもが泣き叫んでもダメなことはダメと

子どもの成長を妨げる要求はきいてはいけない。

お母さんは先生から与えられた課題をさせようとするのですが、

嫌がって泣き叫びます。

90分間暴れて泣き叫び続ける2歳の子の横で

ひるまずに耐えるのは本当に辛い。

しかし、

先生の指導のもと、毎日課題を続けると日に日に泣き叫んでる時間が短くなり

60分になり50分になり、1か月が過ぎる頃には10分以下になって

全く泣かずにできる日も出てきました。

すごいです。

指導してもらうにはお金もかかります。

親の忍耐も必要

子どもを自立させるために育てていくのは

親も苦労します。

当院では、治療効果が期待できないので

自閉スペクトラム症や発達障害のお子様の治療はお受けしてないですが、

チック症状や不登校、アレルギー症状や気管支喘息のお子さんや低出生体重児だった子どもさんなどが来院されてます。

通院には、お金もかかるし、時間もかかる

親が送ってくる手間もかかる。

症状を改善させるのは本当に大変です。

若いお父さんお母さんが

自分達も仕事で疲れてゆっくりしたいだろうに

子どもの健康のために

毎週子どもを連れて治療に来られるのをみてると頭が下がります。

だから私も子どもの治療は全力でやってる

治療風景は和やかで楽しそうに見えますが

正直言って子どもの鍼灸治療は難しく大人の倍たいへんです

でも子どもが健康になって

ニコッと笑ってくれると

疲れも忘れてしまい、こっちも笑顔になり心の底からよかったなと思います。

小児はりは副作用もなく、

健やかな成長の助けになりますので

気になる症状があれば一度お試し下さい。