めまいに鍼灸
一昨年あたりからめまいで来院される方が徐々に増えてきました。
お正月明けの新聞にめまいの記事が載っていたので、
めまいの症状に悩まされている人が最近多くなってきてるんだなと思いました。
めまいは大きく2種類に分けられていて
ぐるぐると目が回る「回転性」と
ふわふわと身体が揺れる感じがする「浮動性」があり
浮動性のめまいは原因がわかりにくい場合が多いそうです。
近年新たに定義された持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)は、最初に強いめまいが起き、その後も浮動性のめまいが長期間続く慢性的なめまいです。
めまいの原因としては、
耳の異常や脳、頚部の異常、薬の副作用などがありますが、
当院に来院される患者さんは
内科、耳鼻科、脳神経外科など診察されても異常が見つからなく、
処方された薬を服用してもめまいが改善されないとおっしゃる方が来られます。
浮動性のめまいの方が多いです。
鍼灸治療では、まずなぜこの方はめまいになったのかを考えます。
東洋医学的な血の異常なのか、ストレスがかなりあるのか、眠れてるのか、胃腸の状態はどうか、そして弱っている経絡はどこなのか診断して、どこの経絡を治療するか決めます。
めまいの症状で来られる方は皆さん身体がたいへん弱っているので、とにかく元気になる治療をします。
そしてめまいに効くと言われている特効穴に温かいお灸をします。
正直に言いますが、お医者さんでも治らない症状は鍼灸でも難しいです。
根気よく治療を続けることが必要になってきます。
少しずつマシになって改善されたり、すっかり治った方もいらっしゃいますが、うつ病、不安障害など心因性が原因だと難しいことが多いです。
めまいは放置していると悪化する例が多いと言われてますので、お早めに治療された方がいいです。