がんの再発リスクを下げる鍼灸治療
60代女性の患者さんです。
初診は2年前の3月、今頃でした。
検診で初期の胃がんが見つかり
病院での治療は無事終了しました。
今は「治った」と言ってもいい状態ですが
がんは厳密にいうと「完治」という概念がないので
治療後も長い間再発のリスクを抱え、完全には安心しきれません。
今後、がんの再発のリスクを下げるために鍼灸治療を取り入れたいと来院されました。
食欲がないこと、不安な気持ち、腰痛、肩こりもあり
東洋医学で身体を良くしていきたいとおっしゃってました。
週一回の鍼灸治療で食欲もだんだん出てきて
2ヶ月ほどで元気になり、もとの生活ができるようになりました。
定期検診も問題なく
お医者さんからも元気ですねーと言われたと笑っておっしゃってました。
しかし
毎回検診の前後は不安で気持ちが落ち込む感じがあり
そんな時は身体は硬く、脈も沈んで弱くなってました。
鍼灸治療で気血を巡らして、身体をポカポカにします。
治療後はお腹も空いてくるし、夜もよく眠れるようになります。
私がやっている東洋医学の鍼灸治療は
病気ではない身体にするのではなく
元気な身体になる治療をしています。
当院には、他にも乳がん、前立腺がん、膀胱がんに罹患した方が
再発のリスクを下げる目的で鍼灸治療に来られています。
皆さん元気に頑張ってます。
がんは治る時代になってきましたが
自分自身が予防していく努力は必要だと思います。